2016年4月27日水曜日

BCクロカン 月山森 4月 鳥海山 (滝の小屋一泊 単独)

2016年4月23~24日
夕方から翌日の昼前までですが、一泊登山ができる時間ができたので、BCクロカンで鳥海山を計画しました。
最初は車中前泊で夜明け前行動開始、鳥越川ルート、稲倉岳、祓川など考えてみましたが、今年の雪の量からスキー持参での徒歩藪こぎの距離や、祓川の車道の除雪の状況から、いつもの湯の台から登ることにしました。
できるだけ車で上に行きたかったのですが、牧場過ぎて一個目のカーブに雪のため駐車、登山開始しました。
15:40登山開始
ちょうど車止めのように雪が残っており、数十メートル先からはアスファルトが見えていました。
BCクロカンブーツでは、埋まらなければツボ足のほうが歩きやすいので、登りはザックにスキー装着。
 出発は夕方で、平地からは低い雲に隠れて鳥海山は全く見えず、強風かなにかの注意報が出ていたと思いました。しかし、翌日の天気予報と予想天気図が完璧なため安心して活動できました。
 アスファルト歩きは30分くらいでしたが、トレッキングシューズなみにやわらかいブーツなので、快適です。
 16:17山雪荘の下あたりになると、道路にも継続して雪が積もっていました。
が、雪は十分締まっているためツボ足継続!
 ブナ林の中をショートカットしましたが、ツボ足で問題なく歩行可。
 17:30滝の小屋駐車場直下の斜面ですが、ザックにくくりつけたスキーの重さも感じず、同じくツボ足で快適。
 17:55
2時間半で滝の小屋に到着。
入り口には、ケーブルビンディングで太めのテレマークスキー1組、スプリットボード2組ありました。
中にはすでに、山形市、仙台市、東京の方3人が入っており、各々夕食を済ませた後のようでした。
 入室から約20分後、今日の寝床完成。
尻までの銀マットに、モンベルの#3化繊寝袋。
薄手のダウンと、ニット帽で19:30~翌04:30すぎまで爆睡が可能でした。
 18:38夕食調理前の夕焼け鑑賞。
 17:00今日の夕食は、
・バターパスタ100g
・余ったゆで汁でアルファ米1食分
以上!
夕食を食べながら、小屋に居合わせた人と冬の万助の話やら、ステップソールはどうなのか?などなど、軽く会話をして、腹いっぱいで19:30睡眠開始。すぐに寝ることができました。
 翌日04:40一回も目覚めることなく、ほかの方の準備する物音で起床。
9時間以上連続で寝たのですっきりしました。
 05:03まだ御来光も見えないので、早々に炊事のための水くみ。
すぐわきの沢から可能でした。

 朝食は、
・バターパスタ200g
・水
以上!
 05:05
 05:55ゆっくり時間をかけて朝食を済ませ、軽く風景の見物。
 06:00十分くつろいで、やることもなくなったので、撤収して行動を開始することにしました。
 06:33
 06:40
先行した東京の方が戻ってきました。
スプリットボードにシールとクトーを装着して八丁坂を登攀していたが、斜面の角度と、雪の微妙な硬さのせいでどちらも効かず、登攀できなかったため、ルーファイし直しのため戻ってきたとのこと。
軽く相談して再出発!
 プラテレマークとスプリットボードの方々は、先に登って行かれました。
 ということで、私はステップソールのBCクロカン、埋まらなければツボ足が快適なので、シールは持って来ていません、クトーは持っていません。
のんびり出発(^^)
 斜面はまだカリカリで、スリップすると下まで止まらず、大怪我しそうなので気は使いましたが、BCクロカンブーツのツボ足で問題なく、先行の3名を間もなく追い越し河原宿を通過しました。
 07:30
滝の小屋出発から50分して河原宿のトイレ到着、小屋は埋まっている状態。
 天気いいので計画を変えようかと思いましたが、それでは計画の意味がなくなるし、無計画な登山になってしまうので、そのまま月山森に向かいました。
 07:41月山森直下(東側)
 7:55月山森ピーク到着、笙ヶ岳、なべ。
滝の小屋出発から1時間15分くらいで到着。
 天守森とニセ月山森。
初めての時はニセ月山森に騙されました。
 08:12
月山森は風が強く、早めに下山することにしました。
河原宿の平地をBCクロカンで滑走中ですが、まだカリカリ。
八丁坂の滑走が不安です。(最後の動画参照)
 出羽丘陵
 下山中、こちらの方々は新潟から深夜に出発してきたそうです。
ここでもBCクロカンやステップソールのことを聞かれました。
・フィッシャー S-BOUND88
・ロッテフェラー NNN-BCマニュアル
・クリスピー JOKULEN GTX
 ★そして今回の登山で一番感動したことです★
この日は快晴で日曜日のため、私が下山していると、すごい数の登山者とすれ違いました。
遠目に見るとツボ足で登ってくるおじさんで、特別な感じはないのですが、近づくと足元に違和感が!!!
なんと!!!ノーエッジの純クロカンでないですかーーー(心の声)
さっそく話しかけてみると、
私・・・・・・・「おつかれさまですー。クロスカントリースキーで鳥海山すごいですねー。」
おじいさん・・・「んだー、90近ぐなるもんだがら、たいりょぐねぐでよぉー。これだば、みんなあわせでもおっき長靴くれしか重さねがら楽だなよー。河原宿くれがらだば、普通に降りでこれっしのー。」
私・・・・・・ (・Д・)ガーーーーーン!!! 驚愕のお言葉に返す言葉が出ません!おじいさんのお言葉にただただ驚くばかり!!!
続けておじいさん・・・「大会さも出るもんだがら、体力づぐりもしねまねしのぉー。」
純クロカン、確かに軽量ですが、そのお歳で純クロカンダウンヒルや大会出場、みんな登山メーカーの高価な衣服に身を包む中、普通のジャージと木綿の長袖!
いろいろ会話すると酒田市在住の方で、若かりし頃は山スキーで白井新田から鳥海山に通われていたそうです。
今は白井新田方面は厳冬期、道がわからなくなり、もっぱら湯の台だそうです。
「最近は山に入る人が少なくなったのかなー。」と言っておられたのも印象に残りました。
私も一生懸命練習して、クロカン一本勝負の世界に足を踏み入れたいと思います。
 10:00
いろんな人と情報交換しながら車に戻り。
昨日の夕方は私の含め、2台しかなかった車がすごい数です。
写真のずーっと奥まで続いています。
 またしても感動の連続の登山でした。

消耗した食料など、
・パスタ300g
・バター パスタ2回分多めに
・アルファ米 1食分
・水1.5リットル(炊事と行動の合計)
以上

次回は仲間と都合が合えば良いと思います。またよろしくお願いします!

最後に動画





4 件のコメント:

  1. 単独の月山森ツアーお疲れ様でした!
    充実した山行だったのが伝わってきます。
    見る限り、鳥海山は春真っ盛りという感じですね。
    ブルーライン開通前というのに、県外から既にスキー客がきているには驚きました。
    そして、純クロカンで滑りにきた90歳近くの男性もすごいですね!
    最近年取ってきたかな~と思っていましたが、人間健康であれば、その年齢でも登山とスキーを楽しんでる方がいると聞き、自分はまだまだこれからと励みになりました。

    私もBCクロカンで登りたくなってしまいました。ツェルト泊も兼ねて行ってみようかな~^^

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    1. ツェルト泊ぜったいい良いと思います!
      時期も梅雨前の今が最高では。

      単独だと情報交換が楽で楽しかったです。
      私は鳥海山しか知りませんが、複数の県外スキー登山者いわく、「これからの季節で大きいスケールでスキー登山できるのは、鳥海山か月山くらいしかないねぇ。」とのことでした。

      最高の環境です。
      開発されず、全国のスキー登山者が集まる今の鳥海山が、ずーっと続いてほしいと思います。

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  2. いけひろさん!
    きてますよ‼︎ ビシビシきてます‼︎
    熱い思い、伝わりますよ(^^)
    全てが素晴らしく、刺激的な感じも。
    小屋泊もさることながら、ハードバーンを細板クロカンで滑走するのがいかに容易でないか!
    恐れ入りますm(__)m 情熱ですね。 老いも若きも男も女も、情熱一つで登ってくる魅力を放つこの山、未来永劫にそこに在り続けて欲しいと自分も日々願っております。
    しかし、すげー爺さんです(^_^)a
    かっこいいって、こうゆう人の事を言うんですよね。 自分も長生きできたら、絶対孫にも負けないようなスーパーじじいになりたいです。
    その為には今を精一杯生きる事ですね!
    さー、次の休みは何処から登りましょうかね〜( ´▽`)

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    1. Atomさん!どうもありがとうございます(`・ω・´)
      一緒に行動してないのが残念です。
      登山というものは、回を重ねるごとに精神が満たされます。
      大昔から修行の場がなんで山奥なのか・・・

      それにしても、登山は素晴らしいです!
      Atomさんの情熱も、間違いなく私の動力源になっています。
      これからもよろしくお願いします

      田植え終わった頃、また泊まりやりたいです!

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